自分の中にある正義を、万国共通の正義として渦中の人を裁こうとする。
「これは絶対悪だよね!」とバイアスのかかった思考をあたかも倫理観の共有、自身の正当性を確かめるかのように振る舞う。
なにか気持ち悪い。まさに人民裁判だと思った。
戦乱など法秩序が失われた状況で秩序を維持する目的で、もしくは、多数派が少数派の弾圧を目的として行なわれる事がある。
人民裁判はその性質上、十分な証拠も十分な審議もなく行なわれることが多いために冤罪を生みやすく、また、死刑など過剰な刑罰が乱発される傾向があるため、まっとうな法治国家においては行なわれないし、それが非常時のやむえない措置として行なわれる場合であったとしても、総じて忌み嫌われる方向にある。
SNSが浸透したことで多くの事象が人民裁判にかけられ、結果がその影響をうけることもある。
きっと気付かずに僕も同じことをしてしまっているかもしれない。
「人の振り見て我が振り直せ」