多拠点生活を求めて『男木島』に行く理由


2月1日から2月9日までの男木島旅行も終わり、成田空港からバスで新宿の自宅まで帰っているところです。
帰りながら今回の旅で感じた気持ちや学んだこと、「なぜ男木島に行くのか?」といった気持ちをうまくまとめて文章化できたらいいなと思います。

僕が求める『多拠点生活』

題『さりゆく男木島を眺めて』

初めて男木島に上陸したのは2016年8月でした。

WordPressというオープンソースソフトウェアのつながりで知り合った額賀順子さんが、私設図書館の『男木島図書館』をクラウドファンディングで開設したことをきっかけに男木島に興味を持ち「いつか行きたいな」と軽い気持ちをいだいていました。

初めて行った時のBBQで「男木島に拠点を持ってみたい」と言ったことをきっかけに男木島出身でUターンした福井大和さん「納屋でも改築してコワーキングスペースでもやったらいいんちゃう?」とアドバイスをうけ、タイから男木島に移住してきた西川伸一さんの住まいの納屋をオフィス兼コワーキングスペース (僕の寝る場所) にするべく島に通うことになるのですが、その経緯や理由を語る上で、まずは僕の身の上話を少ししなければいけません。

“ここではないどこかへ行きたい”という欲望

僕は東京の足立区という、東京23区の中ではもっとも地位の低い区で生まれ育ちました。
父も母も東京都の出身で親族も基本的には東京で暮らしていましたし、田舎の生活にふれるのは母方の祖母の故郷である新潟県の村上市に何回か行ったことがあるくらいです。

19歳の頃に2年ほど京都府東山区に住んでいた事があるのですが、それ以外はずーっと東京で暮らしています。

初めて生でミサを見学した。

Susumu Seinoさん(@susumu1127)が投稿した写真 –

18歳の頃に人生で初めての海外旅行でタイに行ってから10年間で、タイ・アメリカ・オランダ・ベルギー・イタリア・フランス・ドイツ・オーストリア・シンガポール・中国の10カ国15都市を訪れました。

さまざまな国を訪れて、その国の良いところや文化、人たちに触れて新しい発見をするのが好きで、起業してからは3ヶ月に1ヶ月くらいは国内外問わず旅をしています。

2016年6月にウィーンで飛行機に乗り遅れた5分後の顔

最初は好奇心と価値観の変化が楽しくて、海外へ意識的に旅行していたのですが、いつしか「極東の閉鎖的な単一民族国家の島国に生まれて、自分はなんて小さくて何も知らないんだろう」という感覚に襲われました。

そして、その考え方と独立をきっかけに『ここではない、まったく違ったどこかへ移住したい』という気持ちが芽生えはじめました。今ではその欲望が目標へと変わっています。

とは言っても、生まれ育った東京は大好きですし、故郷を愛する気持ちもあります。
起業した今では沢山の企業の方やパートナーの方々とワクワクするようなプロジェクト (楽しいことばかりではないですが) をおこなっていますし、今すぐ東京を離れて暮らすわけにもいきません。

そんな時に僕の中で閃いたのが多拠点生活というキーワードでした。

多拠点が与えてくれるモノ

首都高を走るリムジンバス

男木島の帰りの最中にこの記事を書いているのですが、成田空港から新宿に帰るバスがちょうど首都高速に入りました。
僕は『空港から帰る時は絶対にバス』と決めています。

楽だという理由もあるのですが、遠くから帰ってきた時に首都高速に乗るのが好きなのです。
僕が生まれた頃から父は青果の卸業を営んでいて、お手伝いに市場へ行くときに首都高を走るのが子どもの頃から大好きでした。
思い出補正もありますが、首都高速に入ると「帰ってきたなー」と同時に特別な感覚を味わうことができるからです。

例えば、海外旅行から帰ってきた時に今まで気にもとめなかった日本の良さを体感したり、急に日本らしいことをしてみたくなったりしたことはありませんか?

海外だけではなく、今住んでいる環境とまったく違った環境に身を置き生活することで、今自分の周りにあるものの大切さや素晴らしさを改めて気付き、感謝することができるのです。

そして『なぜ、僕は東京にいるのか?』『なにがしたくてこの街にいるのか?』という問を思い出させてくれます。

人は忘れる生き物ですし現代人はインターネットにつながった事で、自分の余暇を楽しむ余裕を気づかないうちに失っているように感じます。僕もその一人です。

そんな東京の早い時間の流れの中で、まったく違った環境に身を置き、様々なことを振り返り考える時間を設けることは思考をリセットし、今あるものに感謝する気持ちを整えてくれます。

日本は素晴らしい国で、東京のクオリティは凄まじい

物心ついてから毎年通う『酉の市』

海外移住や多拠点について、語っていたのに手のひらを返すような言葉ですが僕は日本や東京が大好きで心から誇らしいと思っています。

独特な歴史的な文化もさることながら、和食はアジアはもとより世界に誇るべきものだと思っています。
寿司、鰻重、すき焼き、煮物、味噌汁など僕の好きな食べ物ランクには多くの和食がランクインしています。

近代的な文化も目が離せません。
原宿や渋谷のカルチャーや、歌舞伎町や六本木といった歓楽街、銀座や表参道といったショッピングストリート、上野や浅草の下町情緒あふれる町並みに、日本ならではのサービスや縦軸にも張り巡らされたインフラは世界一のクオリティといってもいいでしょう。

僕は日本が好きで、東京が好きだから多拠点で活動し、今あるモノや人・環境を大事にしていきたいと思うのです。そして、多くの環境で多種多様の物事を学び、成長したいと思っています。

男木島の今後

みんなでダモンテ商会の改築中

男木島は現在180名の島民が籍をおいていますが、実際に島で夜を明かす人たちは半分から2/3くらいだと言われています。
市の統計によると、30年後には島の人口は約半分から50名くらいに減ってしまうと予測を出しているそうです。

猫島と鬼ヶ島

海賊の洞穴がある鬼ヶ島

男木島には、隣の女木島 (鬼ヶ島) と違って観光資源には乏しい島です。
猫が多くいる島と某まとめサイトではとりだたされていますが、島の住民たちは猫の被害や猫をおっかけて私有地に身勝手に入り込み撮影し餌をあげる、観光客に困っている一面もあります。

最近では、猫の幸せも考慮し無駄な繁殖を止めるために去勢を自治体でおこないさくら猫として、判別できるように去勢済みの印として耳を桜型にマークをいれるという活動もおこなわれています。

これからの男木島

絶賛建設中『男木島コワーキング 』

近隣との小さい島との違いは、若者世代 (20代~30代) の家族が年に一組以上は移住してきていることでしょうか。それ以上の詳しいことはあまり知りません。

男木島図書館ができたり、小中学校が再開校されたり、保育所の再開があり、今後もカフェ・コワーキングスペース・美容室などの計画が移住者や若世代によっておこなわれています。

ウェブサイトだけではなくて物作りが好きな僕は、住む人がいなくなった家屋を改築して価値を回復することやDIY・海・船・魚・農作物・発酵が好きなので、その点で様々な経験ができる男木島と島に集まってくる面白い人達が大好きです。

まずは、古い納屋の改築を進めコワーキングスペースをつくり、カフェや美容室もできるかぎりお手伝いしたいなーと思っています。

さらなる拠点の模索

もう一つくらい拠点がなければ多拠点とは言いづらのではなかと感じています。
次の拠点は、兼ねてから目論んでいた海外に目を向けて、模索している段階です。

もっとオランダやイタリアが個人的には好みなのですが、ちょっと日本に拠点があると遠い気もするので、アジアに拠点が設けられればいいかなーと思っています。
今年から来年にかけて探し始められればいいかなと思っています。

という事で、3000文字を超える長文となりましたが読んでくださる方がいることを嬉しく思います (飛ばし飛ばしでも…) 。

今後も男木島や多拠点生活については、報告してくので楽しみにしていただければと思います。
そして、男木島に興味のある方は民宿などもありますし、格安航空のジェットスターでは往復1万円以内で行けることもあるので一度見に来てもらえればと思います。

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